1979-09-07 第88回国会 参議院 内閣委員会 第2号
○政府委員(角野幸三郎君) 現在やっております勧告の方式といいますか、それの引き上げ率の基礎にいたしております官民給与の格差のとらえ方の問題でございます。これは本格差と、それから積み残しと俗に言っておりますが、支払いには及んでいないけれども、春闘が妥結いたしまして高さが決まっておって、四月にさかのぼって実施することがわかっておるものを積み上げて計算している部分でございます。その二つの部分を合わせたものが
○政府委員(角野幸三郎君) 現在やっております勧告の方式といいますか、それの引き上げ率の基礎にいたしております官民給与の格差のとらえ方の問題でございます。これは本格差と、それから積み残しと俗に言っておりますが、支払いには及んでいないけれども、春闘が妥結いたしまして高さが決まっておって、四月にさかのぼって実施することがわかっておるものを積み上げて計算している部分でございます。その二つの部分を合わせたものが
○政府委員(角野幸三郎君) 私どもが官民格差を出しますときには、民間の企業で四月という時点で調査をいたしておりますし、あるいは遡及改定分を加える場合にも四月にさかのぼって実施するというところで、それの高さを調査いたしまして継ぎ足すと、こういうことをやっております関係上、データは四月という時点で幾ら上がると、こういう結びつきになってございます。したがって、実施時期が年度の、あるいは年の中の途中に動いたりいたしますと
○政府委員(角野幸三郎君) 勧告の実施時期の問題でございます。人事院が勧告の中で五月実施ということを初めて明示いたしましたのは昭和三十五年でございます。それで自来、昭和四十五年がいわば五月実施に対する完全実施の年でございます。したがって、その前年であります四十四年までが実施時期問題があった年と、こういうことに相なります。三十五年から四十四年まで、ちょうど十年間でございます。それで、これを年別に申し上
○角野説明員 重ねての御質問でございますが、私どもの勧告の数字といいますのは官民給与較差でございます。といいますのは相対関係でありまして、公務員が一年間にどのくらいローテーションあるいは昇給昇格等で伸びたというような家庭の事情も織り込んでの水準の変化がございます。民間も同じように昇給その他がありまして、それぞれ一年間にあらゆる会社の変化を織り込んだ上で水準が出るわけでございまして、そういう企業内の家庭
○角野説明員 ことしの春闘相場と申しますか、それにつきましてはいま先生お話しのとおりでございますが、ざっと相場的な感覚では去年とほとんど同じあるいはやや上というような感じであることは、一般に言われておることも私どもの感じもそのとおりでございます。 ただ、先ほどお答え申し上げましたように、現在私どもが実態調査をいたしておりますその関係の民間の実態につきましては、これから集計の最後の段階に入りますという
○角野説明員 現在までの本年の作業の経緯を申し上げます。 本年も例年どおり五月の連休明け、大体春闘が終わりを告げる、終結したころでございますが、そのころから調査を開始いたしまして、それで例年どおり六月の中ごろで調査を完了しております。一般に、昨年来不況という空気が相変わらず流れておりますが、私どもが調査に当たっての感じを申し上げますと、非常に調査としては順調に運んでおりまして、民間企業の方々に大変忙
○政府委員(角野幸三郎君) 一般の異動あるいは再採用という場合と違いまして、今回のような場合には、やはり一般の採用と違う個別的な協議、それに対する承認という手続で、個々の職員について、従前の給与と、それから新しく今度再採用で計算して出てきますものとの開きを見ながら、切りかえるというのが従前の例でございます。
○政府委員(角野幸三郎君) 当時の状況でございますが、移管に伴いまして振興会から国家公務員になった者が約三十人ございます。この人たちの給与は国家公務員にかわりましたときには、昔振興会に採用されたときから国家公務員として勤務しておったらどうだという再計算をいたしまして、そういう点で、その切りかえの時点で、部内職員との均衡ということで決定いたしました。その結果、移管されたその職員は、平均で大体一二、三%
○政府委員(角野幸三郎君) 人事院からお答え申し上げます。 特殊法人が国に移管されて、それで所管が変わったというのは一例ございます。昭和四十八年でございますが、日本てん菜振興会が、農林省でございますが、それに移管したという例がございます。
○政府委員(角野幸三郎君) わかりました。 定年制と高齢職員の給与の昇給カーブについてのお尋ねでございますが、昨年私どもは高齢職員の給与の関係について、勧告の際に報告で問題点を指摘いたしておりまして、二、三十歳代では非常に民間の方が高いけれども五十歳を超しますと公務員の方が高い、全体では平均では合っておる。しかし、これはいまのような安定的な世の中になりますと、やはり配分問題が非常に問われるという意味
○政府委員(角野幸三郎君) 調整手当問題につきましては、いま基本的な運用として問題があることは事実でございます。これはちょっと経緯がございまして、この地域問題につきましては、特に昔勤務地手当、それが昭和三十二年に暫定手当、それから四十二年に現在の調整手当、こういう経過をたどっておりますが、その十年、十年、十年というようなことで来ておりますが、三十二年、四十二年、いずれの法改正のときにも、特に地域については
○政府委員(角野幸三郎君) 法のたてまえで申しますと、やはり当該地域の民間賃金と公務員の給与を合わせませんと、やはり採用いたしますときに競合関係にございますのでいい人が来ないというふうなことで、当該地場なり地域における民間賃金との均衡ということが第一義でございます。しかしながら、やはり給与というのは一般的にそれでもって生活をしておると、その地域の物価、生計費という関係もかたがたございますので、そういう
○政府委員(角野幸三郎君) 給与の関係でございますので人事院の方からお答えいたしますが、現在の国家公務員の地域給の仕組みの問題でございます。それで、現在は給与上は調整手当という名前になっておりますが、これはたてまえといたしましては民間賃金それから物価、生計費等が特に高い地域に在勤する職員にその上積みとして支給する、こういうことになっておりまして、これは考えますれば、公務員の給与は全国平均で均衡をとっておるというところにまず
○政府委員(角野幸三郎君) お尋ねの定年制とそれから昨年私どもで勧告に際しまして問題提起をいたしました高齢者の給与問題との関係でございます。実は昨年その高齢者についての給与問題を提起いたしましたのは、ここ数年非常に安定的な成長期に入りまして、賃金問題も水準問題というよりもどちらかといいますと配分に重点がいく傾向にございます。で、配分と申しますといろんなポイントがございますが、やはり現在の民間一般にもそうでございますけれども
○政府委員(角野幸三郎君) お答え申し上げます。 長年勤務いたしましてその長年の勤務に対して労に報いるという趣旨でございまして、これは一般的に申しますと、公務員ばかりでなく、一般にわが国の企業内雇用のそういう民間の中にも大変昔からあるそういう考え方の一つであろうと思っておりますが、長年勤務してその退職時点にその労に報いるために一号俸、しかもそれは特定年数以上であって、しかも在職中勤務が非常に優秀であると
○政府委員(角野幸三郎君) 人事院からお答え申し上げます。 長年勤務をいたしまして退職する人に対する特別昇給の制度があるかというお尋ねでございますが、現在の一般職給与法の八条に特別昇給についての規定がありまして、それの関連いたします人事院規則の中で規定を置いてございまして、長年勤務いたしまして勤務成績が優秀で退職する人、二十年以上というような最低限がございますが、それに対して勤務成績の優秀な場合に
○政府委員(角野幸三郎君) お答え申し上げます。 民間給与の調査のお尋ねでございますが、四月一日時点で調査の準備をするということでいませっかく検討中、大詰めの段階でございます。従来と基本的には違った点は一つもございません。ただ、私ども作業いたしておりますときに、毎年、それぞれの社会一般の情勢というのを頭に置きまして総合判断をいたしました上で調査の細かい点までおさらいをいたしまして詰めておるというところでございます
○政府委員(角野幸三郎君) 旅費の関係でございますが、旅行を伴います勤務をまあいわばいかなる経済的条件のもとに行わせるかという関係の問題でございます。したがいまして、そういう意味で申し上げますと、広い意味の勤務条件に当たるものである、そういうふうに考えております。いま先生お話の、もう大分古い話でございますが、前給与局長がそういうふうにお答えしたというのもそういう趣旨でございまして、私ども現在においてもそういうふうに
○角野政府委員 先生お話しのいまのケースは郵政の職員だと思いますが、郵政省は給与特例法の適用職員でございまして、一般職給与法、私ども人事院の給与法の運用の中の職員ではございません。その点で含まれないということになったのだと思います。
○角野政府委員 日当の関係は、旅費法の運用の枠内の話でございますので、日当の支給に関する実態ということは、人事院の給与法の運用とはまた別な話でございます。 私が申し上げましたのは、外勤、内勤というような区分を設けて給与の仕分けをしておるというのはないと申し上げたわけでございます。
○角野政府委員 人事院からお答え申し上げますが、現在一般職の人事院が所管しております給与法対象職員の中には、その給与の運用上もそうでございますが、実際の仕事、勤務の仕方として、あるいは便宜外勤、内勤というようなそういう筋を引いておやりになっているというような、それは該当するものはございません。
○角野政府委員 給与法の関係でございますので、人事院の方からお答えをさせていただきますが、現在の地域給と申しますか、国家公務員の調整手当は、いま先生お話しのとおり、給与法の中で十一条の三というところで規定をいたしておりまして、その中で柱になりますものは、民間賃金、それから物価、生計費、この三つを要素といたしまして、それらが特に高い地域に在勤する国家公務員に対して支給するという柱が立ってございます。
○政府委員(角野幸三郎君) 特別給の減額はいつ、どの程度であるかというお尋ねだと思いますが、過去に、昭和五十年の不況を反映いたしましてその民間の実態を調査の上五十一年の勧告において〇・二切り下げたことがございます。それまで五・二月ございましたものが〇・二減にいたしまして五・〇に相なったわけでございます。そのときには、その〇・二月分の内訳でございますが、期末手当〇・一勤勉手当〇・一、〇・一ずつ半々にして
○政府委員(角野幸三郎君) 昇格の問題と、それから基本的には処遇の問題というのが基本だろうと思いますが、処遇の問題はまずお金の問題だろうと思います。したがって、そういう、不幸にしてという言葉が妥当かどうか知りませんが、仲間が多いという世代なり年齢層がございます場合に、これはやはり等級別の組織になじまないという、非常に不幸な事態があると思います。しかし、それはやはり処遇でございますので、その点はまず基本的
○政府委員(角野幸三郎君) お答え申し上げます。 現在の給与法のたてまえは職務給ということでやっております関係上等級制を用いておりますが、これは厳重な職階制によるものではございませんで、モデル的な標準的な職務を裏づけにして、それを標準に模範にしながらやっておりますやや幅のあるそういう等級制職務給である、こういうふうに言えると思います。ところで、職員構成が非常に大ざっぱに申しますと、昭和二十年代といいますのは
○角野政府委員 主任の職務内容につきましては、もとを申しますれば、昔からといいますか、もともと学校の中に主任というのが、実際上そういう制度があった、実際上行われていたということは事実でございます。 それで、私どもは先ほどお話しございましたように、御苦労というような言い方で簡単に申しておりますが、そういう職務の実態がありまして、それでそれが制度化されて制度上も安定したものになって、しかもそれに対する
○角野政府委員 お答えを申し上げます。 私どもが勧告をいたしますときには、水準だけではなくて、配分についても同時に勧告をする、そういう仕方になっておりまして、事勧告につきましては、やはり実際に給与の担当をなさっております各省の御意見、それから実際に職員側といいますか、受益者たる職員の意見、両方を十分聴取していることは事実でございます。その中にいろんな立場、いろんな関係、いろんな職場の反映がございますが
○角野政府委員 お答え申し上げます。 俗に主任手当でございますが、これはもちろん管理監督ということではございません。したがいまして、現在給与法に位置づけいたしております特別調整額、すなわち管理職手当の範疇には当然入らないものの性格でございます。 それから特殊勤務手当との関係の御質問でございますが、特殊勤務手当の中には、危険、不快、不健康というような一般に危険という範疇に属する性格のものと、職務内容
○角野政府委員 従来のように月数を媒介として持ってくる場合の何かいいやり方があるかどうかということと、それから加えて、直接にボーナスはボーナスとしてとらえるやり方に民間企業の対応として何かうまい技術的なやり方があるかどうかという二点について精力的に検討したい、こういうふうに思っております。
○角野政府委員 御質問は二点あろうかと思いますが、一点は資料の関係でございます。それから一点は、今後こういうことが続くのかという御質問と理解いたします。 第一点につきましては、調査の結果の表は報告の別表の資料に発表いたしております。それから調査そのものも非常に大量調査ではございますが、プリンシプルとしては非常にわかりやすいとらえ方をいたしておりまして、昨年の五月から本年四月までの計一年間の平面における
○角野政府委員 お答え申し上げます。 このたびの勧告で特別給の〇・一減をいたしましたが、これは昨年一年間の民間の景況を反映いたしましたものとのバランスである、簡単に申し上げればそういうことに相なります。ただ、民間の水準を公務員の水準に当てはめるために持ち込みます計算の仕方に食い違いがあるのではないかという御提起があったことは事実でございまして、それにつきまして前委員会におきまして、そのことについての
○説明員(角野幸三郎君) 一般職員といいますか、中堅職員の昇格問題でございます。これは等級内でできるだけお金の関係でカーブを立てるという努力に限界があるという御質問だと思いますが、しかしながら、その等級内での折れ曲がり是正という努力をいたしておりますほかに、昇格についてもその熟練の度合いに応じてそれぞれの仕事に対応する昇格ということでやっておることも事実でございます。それで、基本的にこういう等級構成
○説明員(角野幸三郎君) お答え申し上げます。 まず国公法の六十四条の二項の関係でございますが、これは生計費、民間賃金その他人事院の定める適当な事情、こういうことに相なっておりまして、先生お話しのとおり、その中で特に民間賃金との均衡ということで勧告いたしておるということは事実でございます。私どもは、そのいろいろな諸条件の中に物価、これは生計費にも含まれると思いますが、そういう要件が大いにあるということは
○説明員(角野幸三郎君) 数字にわたる点についてお答え申し上げたいと思いますが、ボーナスで〇・一、ボーナスといいますか、特別給〇・一の減は、月給に直すとどういう関係になるかという御質問と思いますが、これはいま総裁から御説明いたしましたように、ボーナスを換算して月給につなぐということ自体が問題がございますが、一応それはそれとしておくとして申し上げますれば、月給を下げました場合に、もちろん毎月の月給に響
○角野説明員 調査に当たりまして、調査のやり方といいますか、調査票の設計、それから実際に調査した結果出てきたものに対する集計、分析、その結果、こういうプロセスがございますが、もともと民間給与の実態調査をやります大前提でございますが、民間賃金が個別企業といたしましては秘扱いの部分に属します。したがって、各会社の個別問題としては、大変慎重に扱うということでお許しいただいて、調査に大変御協力いただいておるという
○角野説明員 人事院がやっております勧告の基礎データになります民間の給与の実態調査の、現在の仕組みに絡む問題でございます。私どもは一年間を大観いたしまして、民間給与は一年じゅうどこかの会社でいつか常に上がっておるという状況が基本的にございますが、その中で四月に上がるところが非常に多いということで、四月の春闘の一斉に上がりましたこのときに調べまして、官民給与を比較しまして精算をするということが調査効率
○角野説明員 お答え申し上げます。 公務員法二十八条第二項の五%という数字はどういう関係で五と決まったのかというお尋ねであろうと思いますが、当時の公務員法ができましたころの文献あるいはその後のいろいろな研究を見ましても、定かな結びつきがわかりません。ただ、当時の情勢はどういうことであろうかと考えてみましたところ、大変物価、生計費の変動が激しくて、目が覚めたら動いておるというような時代でございまして
○角野政府委員 お答え申し上げます。 ちょっと定数上の配分の細かい話でございますので、私から補足させていただきたいと思います。 私どもが定数の設定をやりますときには、基本的な考え方といたしまして大きな柱が三つございます。給与法に挙げてあるとおりでございますが、まず行政組織法、法令の趣旨に従いという柱でございます。これはその役所の組織なり、まあ組織といいましてもその性格なり仕事から来るわけでございますが
○政府委員(角野幸三郎君) 大変うがった御意見を伺っておりますが、尾崎元給与局長につきましては、いわば給与局長と申しますよりも給与の専門家でございまして、したがいまして、給与局長あるいは事務総長を卒業なさってからもその辺について一家言のある方であることは間違いないと思います。ところで、現在高齢化といいますか、平均寿命の延び、それから、民間を含む全体の高齢化という中で、大変その辺が今日的問題になっておるということも
○政府委員(角野幸三郎君) 四月ごろでございますが、日経新聞だと記憶いたしておりますが、いま先生お話しの、そういう年金制度を含む定年制の将来、それに伴う給与問題、生活保障問題という観点で記事がございまして、それについて、六月ごろというように記憶いたしておりますが、提言をするというように新聞は伝えておりました。で、現在までのところと申しますか、そういう提言は全然まだ受けておりません。ただ、大変個人的な
○角野政府委員 お答え申し上げますが、寒冷地手当につきましては当委員会の附帯決議もいただいておりまして、その附帯決議の内容はやや幾つかの問題を踏まえておりますが、その中には、もしこれをいろいろやりますときには、その中に法改正事項も当然のこととして含まれてまいるわけでございます。そういうことで一応目途といたしましては、法改正という受けざらといいますか、それがあるような時期にというようなことを頭に置きまして
○政府委員(角野幸三郎君) 私鉄の方でございますが、これは八千八百円、率にいたしまして五・五三%、それからそのほかにボーナスでございますが、これが〇・一五月分と、こういうふうな御決定であるように、これは情報として拝見いたしております。 それから電力の方でございますが、これは九千九百円、率にいたしまして五・四%、こういうふうに承知いたしております。
○政府委員(角野幸三郎君) 三公社五現業全体の平均といたしまして、組合員平均でもちろんございますが、単純で五千六十一円、これは二・二%プラス千五百円という構造になってございますが、五千六十一円の三・一三%の引き上げ率、単純でございます。それから加重平均の方は五千三十五円、率にいたしますと同率でございますが三・二二%、こういう御発表になっております。
○政府委員(角野幸三郎君) 昨夜からけさにかけまして、大詰めの段階であるということをテレビ等で承知しておりまして、給与局の民間給与担当、あるいは公務員の分析担当それぞれおりまして、担当の者が内容の確定するのを待って資料を入手して、それについてけさから私のところへそれを持ってまいりまして、新聞に出ておりました公表資料そのものではございますが、内容についてはよくわかっています。